🇬🇧イギリス·季節限定で公開

シオン・パークのグレート・コンサバトリー

シオン・パーク、ブレントフォード(ロンドン)

シオン・パークのグレート・コンサバトリー, シオン・パーク、ブレントフォード(ロンドン)
写真 : Daderot — Public domain

2026年10月時点で出典を確認済み

「指定文書は、1830年頃に完成したこの温室を、重要性のある初の金属製園芸構造物と記述しています。」
年代
1826~1830年・1986~87年に修復
建築家
チャールズ・ファウラー、ノーサンバーランド公爵の庭師長リチャード・フォレストとともに
様式
パッラーディオ様式に着想を得た新古典主義。鋳鉄、ガラス、バース石
規模
正面の長さ約70 m(230フィート)、ドームは直径11.6 m(38フィート)
状況
季節限定で一般公開(3月~10月)

第3代ノーサンバーランド公爵の依頼で1826年に着工し、1830年頃に完成したシオン・パークのグレート・コンサバトリーは、建築家チャールズ・ファウラーが、公爵の庭師長リチャード・フォレストとともに設計しました。バース石を用いた新古典主義の正面が、大部分がガラス張りの鋳鉄の構造を縁取っています。放物線状のドームを戴く中央棟を、パビリオンで終わる弧状の2つの翼棟が挟んでいます。グレードIに指定され、1986~87年に修復されました。暖房はもう行われていませんが、今も植物を収め、邸宅や庭園とともに季節限定で公開されています。

見学の計画

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詳細解説 読了目安:約1分

歴史

グレート・コンサバトリーは、ロンドン西部のテムズ川沿いにあるシオンの領地のために、第3代ノーサンバーランド公爵ヒュー・パーシー(Hugh Percy)が1826年に発注したものです。公爵は、大規模な工業建築で知られ、新しい金属加工の技術をいち早く取り入れた建築家チャールズ・ファウラー(Charles Fowler)を起用しました。公式の指定文書(リスティング)は、設計の功績を公爵の庭師長リチャード・フォレスト(Richard Forrest)にも帰しています。年代は資料によって異なり、ウィキデータは設計を1828年、完成を1830年とし、公園についてのウィキペディアの記事は1826年とし、指定文書は建物を「1830年ごろ、1838年より前」と位置づけています。

温室は当初から注目を集めました。指定文書は『ガーデナーズ・マガジン』と『アーキテクチュラル・マガジン』を引き、これを重要性のある金属製の園芸建築としては最初のものと呼んでいます。コンサバトリー・ヘリテージ協会(Conservatory Heritage Society)は、のちの設計者たち、たとえばハイド・パークのクリスタル・パレスを構想したジョゼフ・パクストン(Joseph Paxton)に影響を与えたと考えています。

1951年6月15日に最高位のグレードIに指定された建物は、1986~87年に徹底的な修復を受けました。今では暖房はまったく入っていませんが、領地は、これを非常に良好な状態で残る主要な歴史的建造物と見なしています。

シオン・パークのグレート・コンサバトリー, シオン・パーク、ブレントフォード(ロンドン) — Great Conservatory - Syon House - London, UK.
Great Conservatory - Syon House - London, UK. · Daderot — Public domain
シオン・パークのグレート・コンサバトリー, シオン・パーク、ブレントフォード(ロンドン) — View of the Great Conservatory at Syon House Hounslow London
View of the Great Conservatory at Syon House Hounslow London · Penny Hamer — CC BY-SA 3.0

建築と構造

領地自身の説明によれば、ファウラーは繊細な骨組みを、パッラーディオ様式に倣った新古典主義の立面と組み合わせました。平面は曲線を描き、ペディメントのある中央棟は、屋根の線をはるかに超えて立ち上がる放物線状のドームを戴き、弧を描く四分円形の2つの翼棟へと続いて、ペディメントのあるパビリオンで終わります。コンサバトリー・ヘリテージ協会によれば、正面の長さは230フィート(約70 m)、ガラスのドームの直径は38フィート(約11.6 m)です。

堅固な部分はバース石で仕上げられ、ほかはほぼすべてがガラスです。骨組みと柱は鋳鉄で、コンサバトリー・ヘリテージ協会は、石とガラスに加えて銅合金の砲金も使われたと記しています。金属のおかげで、非常に細い構造の上に、きわめて広いガラス面を開くことができました。内部は改変されていますが、いわゆる「風の塔」型の柱頭など、当初の細部は残っています。塗料の分析によって、骨組みはまず防食の下塗りを施され、次に石のような淡いオフホワイトで仕上げられたことがわかっています。

シオン・パークのグレート・コンサバトリー, シオン・パーク、ブレントフォード(ロンドン) — Inside the Great Conservatory at Syon House
Inside the Great Conservatory at Syon House · Marathon — CC BY-SA 2.0
シオン・パークのグレート・コンサバトリー, シオン・パーク、ブレントフォード(ロンドン) — Side view of the back of the Great Conservatory at Syon Park. Taken 5th May 2008 by Ed…
Side view of the back of the Great Conservatory at Syon Park. Taken 5th May 2008 by Ed Sexton. At the time… · extraordinary ( talk ) — CC BY-SA 3.0

植物コレクション

温室は当初から、公爵の稀少な植物と熱帯植物のコレクションのためのものでした。領地は、南アフリカの「ケープ」の植物、オーストラリアの「ニューホランド」の植物、中国のツバキを挙げており、これらは、展示される前に、同時期に建てられた育苗場の広大な栽培温室で育てられました。1880年代までには、ヤシと巨大な竹がドームの頂上まで伸びていました。

コンサバトリー・ヘリテージ協会は今も、これを異国の木々と花々を展示する現役の温室と説明していますが、領地は、建物が現在まったく暖房されていないと指摘しています。

シオン・パークのグレート・コンサバトリー, シオン・パーク、ブレントフォード(ロンドン) — The Great Conservatory
The Great Conservatory · Philip Halling — CC BY-SA 2.0
シオン・パークのグレート・コンサバトリー, シオン・パーク、ブレントフォード(ロンドン) — Great Conservatory, Syon Park, Brentford
Great Conservatory, Syon Park, Brentford · Peter Trimming — CC BY-SA 2.0

見学案内

グレート・コンサバトリーは、ロンドン・ハウンズロー区ブレントフォードのシオン・パークの庭園にあり、キュー・ガーデンに面したテムズ川の岸にあります。邸宅、庭園、温室は、3月から10月まで来園者に公開されています。半日あれば、シオン・ハウスと、18世紀にランスロット・ケイパビリティ・ブラウン(Lancelot 'Capability' Brown)が2つの湖を囲んで設計した100エーカーの庭園を回る余裕があります。領地は、この敷地の6世紀にわたる庭園の歴史をたどっています。川の対岸にあるキューの大温室群が、自然な組み合わせになります。

インタラクティブな地球儀で見る

51.48° N, 0.31° W

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出典 (5)

  1. syonpark.co.uk/things-to-see-and-do/
  2. britishlistedbuildings.co.uk/101358328-syon-house-conservatory-syon-ward
  3. conservatoryheritage.org/historic-conservatories-library/19-century/project-three-dg7x7
  4. commons.wikimedia.org/wiki/Category:Syon_House_Great_Conservatory
  5. en.wikipedia.org/wiki/Syon_Park
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