🇬🇧イギリス·一般公開

ラコック・アビーのフォックス・タルボットの植物園の温室

ラコック(チッペナム近郊、ウィルトシャー)、イングランド

ラコック・アビーのフォックス・タルボットの植物園の温室, ラコック(チッペナム近郊、ウィルトシャー)、イングランド
写真 : Daderot — Public domain

2026年10月時点で出典を確認済み

「フォックス・タルボットが寒さに弱い植物をガラスの下で育てた壁に囲まれた庭に、19世紀の温室の跡地に2003~2008年に再建された白い温室があります。」
年代
2003~2008年(19世紀後半の温室の再建。植物園は1827年から造成)
様式
北の壁に寄せた差し掛け式の温室:赤レンガの基礎の上に白く塗った木の骨組み(再建)
状況
修道院の敷地とともに一般公開(ナショナル・トラスト)

写真の先駆者ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボットの住まいだったラコック・アビーには、入口の奥に壁に囲まれた庭があります。かつての厩舎の中庭で、タルボットが1827年から植物園に変えた場所で、北の壁沿いに温室が建てられました。1877年の彼の死後は手入れされなくなり、温室は姿を消しました。ナショナル・トラストは2000年に庭を再開し、2003年から2008年にかけて、19世紀後半の温室を写した唯一の写真をもとに、北西の隅に、レンガの基礎の上の白い木造の温室を再建しました。庭は、来訪者に開かれた修道院の敷地の一部です。

見学の計画

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詳細解説 読了目安:約1分

歴史

ラコック・アビー(Lacock Abbey)は1232年に女子修道院として創設され、修道院解散ののち、シャリントン家(Sharington)に、次いでタルボット家(Talbot)に渡りました。ウィリアム・ヘンリー・フォックス・タルボット(William Henry Fox Talbot、1800~1877年)は生後5か月でこれを相続しましたが、ここに住んだのは1827年からのことで、1835年に現存する最古の写真のネガをつくったのもここでした。認められた植物学者でもあった彼は、2012年のラコック保全管理計画によれば、到着してまもなく、かつての厩舎の中庭に植物園をつくりました。1764年の領地の図は今もこの場所を厩舎の中庭と呼び、1840年の十分の一税地図は庭としています。彼は北の壁沿いに温室を建てさせ、さらに、1998年のルイスとフレットウェル(Lewis and Fretwell)の研究によれば1849年に、独立した温室を建てさせました。彼の手紙には、ストーブハウス、亜鉛の温室、オランジェリーが出てきます。

彼の死後、息子のチャールズ(Charles)は、植物への熱意を父ほどは持っていなかったようで、温室が荒れるにまかせました。管理計画が引用する1998年の研究によれば、温室は1940年代頃に撤去されました。その囲いはその後、市民農園として使われました。2000年になってもヒストリック・イングランドの登録簿は、北の壁沿いにタルボットの温室2棟のレンガの基礎が残っていると記録していました。1944年の寄贈以来の所有者であるナショナル・トラストは、1990年代後半に庭に手を入れ、2000年に再開しました。現在の温室は復元で、2003年に着手され、主に2004~2005年に建てられ、2008年に北西の隅で完成しました。タルボットの死後に建てられたらしい19世紀後半の温室を写した唯一の写真が、そのもとになっています。管理計画は、2011年の時点で、1886年の図に示された中央の温室と南の小道がまだ欠けていると記しています。

ラコック・アビーのフォックス・タルボットの植物園の温室, ラコック(チッペナム近郊、ウィルトシャー)、イングランド — Greenhouse - Botanic Garden - Lacock Abbey - Wiltshire, England.
Greenhouse - Botanic Garden - Lacock Abbey - Wiltshire, England. · Daderot — Public domain

建築と構造

植物園は、装飾的な笠石をもつ高い石灰岩の壁に囲まれた囲いで、その壁は少なくとも18世紀前半のものとされ、1714年の領地の地図から判断すると、一部はその年にすでにあった可能性もあります。場所は修道院の西、フォックス・タルボット博物館が入る入口の納屋の裏手です。管理計画は、北半分に芝生、砂利の周遊路、花壇があること、温室が北西の隅に、木の支柱に載ったスレート屋根の屋根付き休憩所が北東の隅にあることを述べています。

温室は北の壁に寄せて建てられた復元で、赤レンガの基礎の上に白く塗った木の骨組みが載っています。管理計画に付属する目録は、この基礎は熱煙道式暖房の一部だった可能性があると述べています。ウィキメディア・コモンズの写真には、換気窓を備えた片流れのガラス屋根、小さなガラスを入れたサッシの正面、ガラスの扉が写っています。隣の市民農園の南の壁に沿って、植物園の温室のボイラー室だったかもしれない石造りの小屋が残っています。調べた資料には、寸法も、施工者も、現在の暖房の仕組みも書かれていません。

ラコック・アビーのフォックス・タルボットの植物園の温室, ラコック(チッペナム近郊、ウィルトシャー)、イングランド — ラコック・アビーのフォックス・タルボットの植物園の温室 — 2枚目
ラコック・アビーのフォックス・タルボットの植物園の温室 — 2枚目 · Daderot — Public domain

植物コレクション

タルボットは29歳までにリンネ協会の会員(フェロー)となり、とりわけ分類学に関心がありました。1841年から1865年までキューの園長を務めたウィリアム・ジャクソン・フッカー(William Jackson Hooker)と手紙をやりとりしていました。彼は多くの地域から、しばしば通信相手を通じて、標本や種子を集めました。彼の手紙には、アルプス、テキサス、ユーフラテス川、シチリア島、イオニア諸島が出てきます。ガラスの下では、多くの植物を鉢で育て、温室はその保護と繁殖に役立ちました。彼は樹木、つる植物、球根も好みました。管理計画は、彼が最初期の「フォトジェニック・ドローイング」(1836年頃)に使う植物を自分で育てた可能性が非常に高いと考えています。

今日の温室の写真には、簀の子状の木の台に載った鉢植えが写っていますが、調べた資料に種のリストはありません。囲いの中では、ヒストリック・イングランドの登録簿が、タルボットがクログルミ、ラクウショウ(Taxodium)、セイヨウヒイラギガシ、ユリノキを植えたとしています。ナショナル・トラストは、ラクウショウが秋に赤褐色に染まってから葉を落とすと述べています。手入れの行き届いた宿根草の花壇が、庭を引き立てています。

見学案内

植物園は修道院の敷地の入口の奥、フォックス・タルボット博物館が入る納屋の北にあり、温室は壁の北西の隅に建っています。ナショナル・トラストは、来訪者に歴史ある温室のある植物園へ足を踏み入れるよう勧めていますが、資料には内部に入る条件が書かれていません。秋にはラクウショウが赤く染まり、春には隣の林の庭にスノードロップとアコナイトが咲き、トラストによれば、国内有数の Crocus vernus の群生も見られます。花壇が咲く写真は5月下旬から7月のものです。あわせて訪れたいのは、フォックス・タルボット博物館、回廊と1835年のネガの窓、バラ園、果樹園、ラコックの村です。

インタラクティブな地球儀で見る

51.42° N, 2.12° W

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出典 (8)

  1. nationaltrust.org.uk/visit/wiltshire/lacock/things-to-see-and-do-in-the-garden-at-lacock-a
  2. nationaltrust.org.uk/visit/wiltshire/lacock/history-of-lacock-abbey
  3. historicengland.org.uk/listing/the-list/list-entry/1001236?section=official-list-entry
  4. historicengland.org.uk/listing/heritage-gateway/results/record/c30a9cd9-4500-41f0-acda-ed2
  5. raa.se/app/uploads/2015/11/Lacock-CMP.pdf
  6. raa.se/app/uploads/2015/11/Lacock-Gazetteer.pdf
  7. commons.wikimedia.org/wiki/Category:Botanic_Garden,_Lacock_Abbey
  8. ourworldforyou.com/visiting-lacock-abbey-in-wiltshire/
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