トロピカル・ワールド(アーノルド&マージョリー・ジフ・トロピカル・ワールド)
ウェスト・ヨークシャー州リーズ

2026年10月時点で出典を確認済み
- 年代
- 1911年・現在の建物は1939年
- 様式
- 気候を制御した連結ガラス温室
- 状況
- 一般公開中(認可動物園、BIAZA会員)
リーズのラウンドヘイ・パークのカナル・ガーデンズには、ジョージ5世が戴冠した1911年に、最初の温室「コロネーション・ハウス」が建てられました。現在の建物は1939年のもので、1983年に近代化され、1988年に熱帯の蝶の館が増築されて、熱帯雨林、マングローブ、砂漠を思わせる、温度管理されたガラス温室が連なっています。2008年に「アーノルド&マージョリー・ジフ・トロピカル・ワールド」と改称され、2年間の改装を経て2015年に再開しました。キューに次ぐ国内最大の熱帯植物コレクションがあり、チョウからミーアキャットまでさまざまな動物もいます。
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歴史
ラウンドヘイ・パークの景観をつくったのは、1803年にこの領地を買ったトーマス・ニコルソン(Thomas Nicholson)です。彼は10年にわたり費用のかさむ工事を続けて、かつての採石場と炭鉱跡に水を張り、アッパー湖とウォータールー湖をつくりました。邸宅(Mansion House)のために、1816年ごろ壁に囲まれた菜園が築かれ、カナル・ガーデンズの名の由来となった運河は1833年のものです。ジョン・バラン(John Barran)の後押しで、リーズ市による領地の購入が1871年に139,000ポンドで成立し、アーサー王子(Prince Arthur)が1872年、10万人の群衆を前に公園を開園しました。
ジョージ5世の戴冠の年である1911年、カナル・ガーデンズにコロネーション・ハウスと名づけられた温室が建てられました。現在の建物は1939年にこれに取って代わったもので、その主棟は同じ名前を受け継いでいます。1983年に近代化されてトロピカル・ワールドとして再開し、拡張計画により1988年に熱帯の蝶の館が開館しました。
2008年7月、この施設は、資金面で支援したアーノルド・ジフ(Arnold Ziff)夫妻にちなんで、アーノルド&マージョリー・ジフ・トロピカル・ワールドとなりました。2年間、150万ポンドをかけた改装は2015年に完了し、アステカをテーマにした水族館なども加わりました。リーズ市議会が運営するトロピカル・ワールドは、現在は認可動物園であり、英国・アイルランド動物園水族館協会(British and Irish Association of Zoos and Aquariums、BIAZA)の会員です。2019年の来園者は30万人でした。


建築と構造
トロピカル・ワールドは、相互につながった温室の連なりで、それぞれが熱帯雨林、マングローブ、砂漠といった別々の生息環境の気候を保っています。主棟は今もコロネーション・ハウスと呼ばれ、1911年の温室に代わって建てられた1939年の建物です。1983年に近代化され、1988年に蝶の館が加わりました。
現在の順路は七つの空間をめぐります。沼地として設えた「バタフライ・ハウス」、「アクアリウム」、「ウォーターフォール・ハウス」、「クリーチャー・コーナー」、「レインフォレスト・キャノピー」、「デザート・ハウス」、そして夜行性の動物にあてられた「クリーチャー・キャヴァーン」です。熱帯雨林のエリアでは、林床を見下ろす上層階に爬虫類が展示されています。
2015年に完了した改装は、2年をかけ150万ポンドの費用で行われ、これらの空間の一部を一新し、アステカをテーマにした水族館をつくりました。温室があるのはカナル・ガーデンズで、1833年の運河と、邸宅のかつての壁に囲まれた菜園とが一体になっています。ラウンドヘイ・パークのほかの部分とは、道路を挟んで向かい合っています。
植物コレクション
リーズ市議会によると、トロピカル・ワールドにはロンドン以外の英国で最大の熱帯植物コレクションがあり、つまりキューに次ぐ規模です。熱帯雨林やマングローブの植生、そしてデザート・ハウスのサボテンが、多種多様な動物の舞台となっており、そのためこの施設は認可動物園になっています。
バタフライ・ハウスでは、淡水ガメ、ニシキゴイ、グアテマラワニが暮らす沼地の上を、熱帯の蝶が自由に飛びます。そこにいるフクロウチョウは、翅を広げると20 cmに達します。アクアリウムには、ヤドクガエル、ウーパールーパー、クマノミ、エイ、タツノオトシゴ、レッドベリー・ピラニア、タコがいます。熱帯雨林の林床にはハキリアリと地上性の鳥、林冠にはオウムやインコを含む自由に飛ぶ鳥とワタボウシタマリンがいます。デザート・ハウスにはミーアキャットとリクガメが、夜行性動物の館にはエジプトフルーツバットを含むコウモリ、アルマジロ、マダガスカルオオネズミ(Malagasy giant rat)、ピグミースローロリス、ネズミキツネザル、ポトルーがすんでいます。
見学案内
トロピカル・ワールドは、ラウンドヘイ・パークの端にあるカナル・ガーデンズに面しています。ラウンドヘイ・パークは700エーカー(2.8 km²)を超える広さの領地で、リーズが1871年から所有しています。順路は、蝶から夜行性動物まで、温室の七つの空間を順にたどり、カフェからはカナル・ガーデンズを見渡せます。
見学は屋外でも続きます。1833年の運河、かつての壁に囲まれた菜園にあるバラのコレクション、ジヴェルニーに倣って1999年に植えられたモネ・ガーデン、アルハンブラ・ガーデン、フレンズ・ガーデンです。地元の芸術家シェーン・グリーン(Shane Green)が彫った8本のブナの木が並ぶ彫刻の小道は、再生されたワイルドフラワーの草地へと続きます。道路の向かいにはメインの公園があり、トーマス・ニコルソンがつくったアッパー湖とウォータールー湖が広がっています。
53.84° N, 1.50° W
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