デザート・シティ(サボテンの温室と庭園)
マドリード州サン・セバスティアン・デ・ロス・レイエス
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2026年9月時点で出典を確認済み
- 年代
- 2017
- 建築家
- ガルシアヘルマン・アルキテクトス(ハコボ・ガルシア=ヘルマン)
- 様式
- 現代建築。鉄骨の露出、ケーブルで張られたETFEクッションの屋根、色ガラス
- 規模
- 敷地16,000 m²、庭園は5,000 m²超
- 状況
- 一般公開中(苗木園とガーデンセンター、入場無料の植物園)
マドリード北方のA-1高速道路25キロ地点に2017年に開園したデザート・シティは、サボテンなどの乾生植物を専門とする苗木園、ガーデンセンター、入場無料の実験的な植物園を併せもちます。ハコボ・ガルシア=ヘルマンが16,000 m²の荒れ地に設計した複合施設は、回廊のように庭を囲み、高速道路からは、鉄と色ガラスによる細長く軽やかな構造物で隔てられています。覆われた温室は、二重のETFEクッションで覆われた張力ケーブル構造に支えられ、5,000 m²を超える庭園には、五大陸の数百種が展示されています。
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歴史
デザート・シティは、メルセデス・ガルシア・ブラボ(Mercedes García Bravo)の発案から生まれました。薬剤師の資格をもち、長年にわたって製薬業界の幹部を務めた彼女は、50歳前後で学び直し、多肉植物への情熱から農業技術者の資格を取りました。公式サイトは、彼女が率いる農学者のチームに、サボテンの栽培で40年を超える経験があるとしています。同じ愛好家の仲間たちに支えられて、彼女は2013年にこの計画を始めました。その後、約4年をかけて、A-1高速道路とクエンカ・アルタ・デル・マンサナレス地方公園のあいだに挟まれた、サン・セバスティアン・デ・ロス・レイエス市内の16,000 m²の荒れ地を庭園に変えました。
建築家のハコボ・ガルシア=ヘルマン(Jacobo García-Germán)は、ガルシアヘルマン・アルキテクトス(Garciagerman Arquitectos)の代表として、ありふれた苗木園が持つ荒れた工業的なイメージを断ち切ろうとしました。造園はパトリシア・ガミチア(Patricia Gammichia)に、構造設計はフェリペ・フェルナンデス(Felipe Fernández、Consult-E)に、温室の屋根の構造設計はアレナス・インヘニエロス(Arenas Ingenieros)に託され、施工はイソルクス・コルサン(Isolux Corsán)が行いました。スペイン語版ウィキペディアは開園日を2017年4月28日としており、全国紙は2017年の夏にこのセンターを紹介しました。
この建物は、2018年のFAD賞の建築部門で最終候補に残り、第14回スペイン建築・都市計画ビエンナーレの選出作品に含まれ、2019年にはACUE賞の準決勝に進みました。事業体は現在、自らをヨーロッパ最大のサボテンと多肉植物の庭園、そして「バイオテクノロジー」の苗木園と称しています。生産、販売、展示を組み合わせ、Xeropaisajismo の名で売り出している乾燥庭園の設計サービスも行っています。
建築と構造
計画は、A-1高速道路と平行に延びる、軽やかな1棟の建築です。敷地の両端にある2つの直線的な棟が、2本の直線状のガラス張りの回廊でつながれ、全体が回廊のように庭を取り囲んで、庭を高速道路から守っています。配置はあえて内向きにつくられ、開放的な内部空間に向けられています。建築家はこれを二重のオアシスと呼んでいます。ひとつは空に開かれた大きな庭園兼苗木園、もうひとつは覆われた温室です。
モジュール化された工業製品の鉄骨の骨組みは、露出したままです。温室の屋根は、張力をかけたケーブルによるテンセグリティ型の構造で、ETFEの二重の層でできたエアクッションが内張りされ、温度の変化を和らげています。外から見ると、波打つキルティング状の屋根に見えます。ファサードには、色付きののこぎり歯状の日射遮蔽ガラスが使われています。
室内の快適さは、パッシブとアクティブの手法の組み合わせによっています。二重ファサード、中庭、通風、地熱、日射の遮蔽と日除け、そして水の回収です。展示・販売用の温室のまわりには、実験室と研究スペース、作業場、展望テラス、店舗、レストランが計画に含まれています。
植物コレクション
屋外の庭園は、公式サイトによれば5,000 m²を超える広さで(同サイトの別の箇所では緑地6,000 m²超ともされています)、5つのエリアに分かれています。柱サボテンにあてられたアリゾナ、水の演出がにぎやかなヤシの木立のオアシス、直交する線で水が横切るミニマルな空間のタベルナス、さまざまな乾生植物を混ぜたイタリア式庭園の再解釈であるトスカーナ、サボテンが地中海の乾生植物と並んで育つグアヒラです。
コレクションの規模は時とともに大きくなりました。開園時には五大陸の400種以上、2023年の来園者の記録では600種以上、現在のサイトによれば、乾生植物は1,500品種を超えています。乾燥・半乾燥地域のサボテンと多肉植物に、地中海性気候原産の植物が加わります。2023年の来園者の記録は、この場所を店というより博物館に近いと評しています。空間は地域ごと、あるいは植物の種類ごとの主題別エリアに分けられ、それぞれの植物の原産地と手入れが標示されています。展示されているものの多くは、その場で育てられ、販売もされています。
見学案内
デザート・シティは、サン・セバスティアン・デ・ロス・レイエスのA-1高速道路25キロ地点にあり、公式サイトによればマドリード中心部から約15分です。庭園と温室は入場無料です。週末と祝日には、事前予約なしで無料のガイドツアーがあり、子ども向けには園内を巡るゲームも用意されています。この場所はガーデンセンターでもあるため、見学の締めくくりに植物を買う人も多くいます。屋外の庭はマドリードの気候のリズムとともにあり、温室は、どの季節にも雨宿りの場になります。敷地に接するクエンカ・アルタ・デル・マンサナレス地方公園があるので、お出かけを延ばすのも簡単です。
40.60° N, 3.58° W
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出典 (8)
- desert-city.es/
- dezeen.com/2017/08/11/jacobo-garcia-german-garciagerman-arquitectos-desert-city-cactus-suc
- arquitecturaviva.com/works/desert-city-4
- tccuadernos.com/blog/desert-city-garcia-german-arquitectos/
- lacasadelaarquitectura.es/recurso/desert-city/fa08f737-cd1d-4a3e-8e79-700f1b5291e8
- elindependiente.com/tendencias/2017/08/26/desert-city-oasis-cactus/
- es.wikipedia.org/wiki/Desert_City
- llegarsinavisar.com/desert-city-el-increible-vivero-biotecnologico-de-plantas-xerofiticas-
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